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友情
2012/05/03(Thu)
ケアポート八王子は全室個室になっている。

先日、入居者Aさんの足の具合を聞くため部屋を訪ねることがあった。

Aさんは50代後半、脳梗塞で右半身と言語に麻痺が残る方で私と年齢が近いので

普段から親しくしている。

ノックして部屋に入ると別の人影が「・・・?」。

それはBさんだった。

現在ショートスティで泊まっているBさんは70歳半ばの男性で右半身に麻痺は

残っているけれど言語は達者なかただ。

「いやあ、びっくりしましたよ。Aさん以外にだれもいないと思ったから」

「もうすぐ家へ帰るのでAさんと一緒に歌をうたっていたんだ」と言うBさん。

Bさんは何百曲ものレパートリーをもつハーモニカの名手なのだ。

「いやあ、Aさんは僕より、歌がうまいんだよ」とその努力を褒めたたえている。

もうすぐショートスティが終わってしまうので同じ麻痺のある年下のAさん部屋を

訪ねて元気づけていようだ。

私が部屋に入っていって一時中断した演奏と歌が再度はじまるとAさんは私の存在

も気がつかないくらいの勢いで白い壁の一点を見つめ大きな声で唄いだす。

言語に障害の残るAさんは知らない人だと聞き取れない歌詞だろうが、不自由な言葉

を一生懸命感情で表現している。

この光景は、ある意味一万円を出すチケットの演奏と歌より素晴らしいかもしれない。

目に涙がたまっていたので訪問者の私の方へはけっして顔を向けないAさん。

次は何を吹こうか?

「八王子の歌を歌おうか?八王子の歌しってる?」と優しく問いかけるBさん。

「夕焼け小焼け」のメロディーの頭を吹き始めすぐにやめた。

「八王子の恩方という地区が舞台となって作られた歌だよ。知っている?」

大きくうなずくいて返事をしている。

ふたりは大きく深呼吸してから「♪夕焼け小焼けで 日が暮れて〜 ♪山のお寺の

 鐘が鳴る〜 ♪お手々つないで みな帰ろ ♪からすと一緒に 帰りましょう〜」

歌い終わるとAさんの目の涙はあふれ出て声を震わせながら何か言おうとすると、

Bさんにゆっくり2回肩をたたかれて「男は人前で泣くんじゃないぞ。一人で布団

かぶって泣くもんだ。」と重く言われた。

そういうBさんの目にも光ものがあったような気がする。

施設の中は閉ざされた空間と思っている方も多いと思うがこんな友情も生まれているのです。

このすばらしい時間をじゃましないように私は静かにドアをしめて廊下に出てからハンカチ

で目をおさえた。



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老人ホームから雇用問題を考える
2012/04/30(Mon)
時代の変化は厳しいと思う

雇用、働く場が急激に変化していることをここでご紹介したい。


おかげさまでケアポート八王子も順調に入居者が増えてきた。そしたら職員が足

りなくなってしまった。

ハローワークや新聞のチラシで採用募集をしたところ男性が9人、女性が7人の

応募があった。


介護は女性の職場と思っている方も多いだろうが現状はこのような状況になった。

応募のあった9人の男性の内訳は40代が6人、50代が2人、30代が1人、学歴も

大学卒の立派な方ばかり。

「どうしてこの人達に働く場がないのだろう?」雇用環境は厳しい

面接で聞いてみると「高齢者の7割は女性なので女性の応募者が採用されるよですよ」

とその中の一人が答えをくれた。


なるほど、成長期の日本は製造業や建設業など男の職場を必要としていたが、今は

サービス業中心の時代で人口構成も高齢者、その中でも女性が長生きしている。

その時代その時代に求められるものが雇用を生んでいるのだ。


一般的に女性の方が思いやりがあって、身の周りのことに良く気がつくとイメージが

介護の職場は女性と言ったことにつながるのだろう。

だが、ケアポート八王子は男性3人を採用します

他の施設が女性中心の雇用なら私たちは男性の得意とする「合理的な考え方」を基にした

特色ある施設運営を目指すことにしたのだ。


職場や時代が変化しても結局はハート

このブログの読者はそんなこととっくにわかっている人ばかりでした。失礼しました。

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ケアポート八王子新聞4月号
2012/04/18(Wed)
4月 gif
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やっぱりお花見はたいせつ!
2012/04/06(Fri)
「桜の花がきれいだから見なさいよ!」と窓の外を指さす86歳女性の入居者。

花が主語になった時は「ああ、知ってます。知ってますってば。花ね。」と軽い相槌には誰も

ならない。不思議です。

「本当う!きれいだね〜」と深く同調してしてお互いに感動しあう。

花の魅力って、人間関係もスムースにしてしまうところにもあるのかもしれないな


かつて花見は花の咲く時期や色などで今年の豊作を占う農耕行事だったそうだ。

平安時代(812年)に嵯峨天皇「花宴(はなうたげ)」を催したのが最初だと言われていて、

時代が下って豊臣秀吉は醍醐寺で「醍醐の花見」と言ってはかなり派手にやったようだ。

偉い人と言うか権力者は花見が好きなようで、現在でも総理大臣主催の桜を見る会が開かれている。

でも、今年は北朝鮮のミサイル発射のため中止になり、昨年の大震災での中止に続き二年連続。

最近の権力者は「花見でパッー」とできないのは、ちょっと可愛そうな気もする


老人ホームは80年90年とそれぞれの人生を歩んできた人たちが、一緒に暮らすのだから緊張や

ストレスは抱えていると思う。

人間関係をスムースにする花見は権力者と同様、老人ホームにとってたいせつだと思うのだった


ケアポート八王子の花見は4月12日(木)です。ご家族・ご見学・近所の方お待ちしています。

平成24年4月7日午前10時。ケアポート八王子の桜の様子。
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your song
2012/03/29(Thu)
ケアポート八王子へは毎日、車で通勤している。

先日「駅まで乗せてって」息子が言うので「いいよ」といった調子でもよりの駅まで送って行った。

高校生はいろいろ聞くとうるさがるので「夜が明けるのが早くなったなぁ」など当たりさわりのない話

をしながら駅へ向かった。


やがて駅前のロータリーに入り左にウィンカーを出して客待ちをしているタクシーの後ろに車を止めた。

子どもを降ろしたあとウィンカーを右に出して発進しようとした瞬間、右前方に私の車の進路をふさいで

軽自動車が止まった。

思わず「プゥワー」とクラクションを鳴らし「とおれないじゃないか〜あ!」。

車は退くのかと思ったが、ずうずうしくも私の進路をふさいで止まったまま、中学生くらいの子どもを降ろし

て急発進した。

「なんて、マナーのわるいヤツ」と頭に血が上って沸騰寸前。

続いて私も急発進。するとロータリーから幹線道路にでる信号で二台の車が横並びになってしまった。

「にらみつけて文句の一つでも言おうかと思った」が・・・「やめた」

そんなことをしたらそのマナーの悪い運転手と”同類”になってしまう(ん・・・こらえた。えらい)。


頭はまだ煮えたぎっていたのだが、その時エルトン・ジョンの「your song]が車のラジオから流れてきた

「おっ、いい曲!」頭のお湯は60度くらいに急激に下がってきた。

曲が終わるころには平熱と同じ36度くらいへ。


音楽の力はすばらいいと一人で関心しながら職場へ車を向ける。

到着して「おはようございます!」と入居者全員に声を掛けると「おはよう!」

と片手をあげて笑顔を返してもらえた

嫌なできごとはすっかりわすれて、また一日が始まった。


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